JR九州の看板特急列車、885系「白いかもめ」「白いソニック」に乗ってみた【20春九州】
こんにちは。しののめです。住んでいる地域の緊急事態宣言がつい昨日かな?解除されました。人生で最も目標としている資格試験の第一段階が7月頭にあるので、遊びに行く暇もなく平日は死んだように勉強してますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ちゃんとお家にこもれてますか??お仕事してる方は、大変な中ご苦労様です。
解除されたからといって、すぐに遊びに行くのはまずいですよね。。今回のウイルスの感染力は本当に強いものだと思うので。非常事態宣言自体も県ごとに解除するのはマズいんじゃないかなぁって思います。。もう少し段階的にやろうという考えでもよかったのでは。。。感染の大きな第二波が来ちゃう…
こうなった以上インバウンドには頼れませんから、国内の需要をがっちり下支えしていくやり方が必要になっていくと思いますね。。大変な状況から救われる方が少しでも早く出てくるようになることを願っています。
今回も九州の話進めていきます。
前回は1日長崎市内をぐるっと見て回って堪能しました。
その翌日早朝からスタートです。
旅行先で早起きするのは結構しんどかったりしますが、朝5時に起きて長崎駅にやってきました。特急で長崎を離れます。
コンコースにこんなものが。。。
なんとこの日から10日後、3/28に長崎駅~浦上駅、2.8kmの区間が高架化されてしまいましたw
図らずして、長崎駅が地上駅である最後の姿を見ることになってしまいました。
駅というのは出会いの場でもあり別れの場でもあり、ここから人生の大きな旅立ちをする場所でもあるんですよね。そういうことを改めて思わされました。
明治時代から続いている駅は、高架化されて新幹線がやってくる予定。
長崎駅5:58発、特急かもめ2号、博多行きに乗車。
なんだか本州では見慣れない形の電車ですよね。これ、九州来たら絶対乗っておきたかった車両の1つでしたw
JR九州の列車はかの有名デザイナー、水戸岡鋭治氏によるデザインのものが多いんですが、これもそうです。
特急かもめ、遡ればその名を使って運行していた列車は戦前から存在したのですが、それは割愛。現在JR九州で運行されている「かもめ」は国鉄時代の長崎~博多間の急行「出島」を、長崎本線の電化完了とともに特急に格上げしたものです。初登場は1976年。
まぁいろいろ紆余曲折を経て2000年に上の885系電車がデビュー。現在は上の885系、黒い787系、シルバーの783系にて運転されます。783系は佐賀までで、長崎口への乗り入れは無いようです。
URL(上787系、下783系)
885系の話に戻りますが、白くて丸いボディーがとっても特徴的。ヨーロッパの特急列車みたいでカッコいいです。
ロゴはこんな感じ。
車内も見ていきます。(6号車、博多方、先頭車両基準)
まずはデッキから。化粧板が白なので清潔感があります。傷も目立ちません。
車両端のスペースは各車両ごとに違いがあります。
どの車両もコモンスペースとなっていて、様々な使い方ができそう。窓も大きいので車窓も良く見えます。
2号車のデッキには何やら不思議な絵が…教養が無さ過ぎて何の絵かわかりません( ;∀;)
飲み物の自販機もありますし、前まで公衆電話が置いてあったスペースは通話スペースになっています。仕切り戸じゃなくて暖簾w
客室スペースも見ていきます。
客室デザインもかなり凝ってます。
画像奥が乗務員室ですが、シートがすべて革張り。
反対側からも見てみますが、革シートの擦れが気になりますが、イスとしては全然問題なかったです。
荷物棚はこんな感じ。成田エクスプレスみたいに蓋つきです。開けて中に物を入れる仕組み。ただこれには難点があって、奥行きも小さくて、縦もそこまで大きいわけじゃないんですよね。おそらくスーツケース類は荷物棚に入りませんw
大きい荷物は荷物スペースを使うしかなさそうです。
先頭車両の乗務員室との仕切りはガラス張りなので、前面展望も楽しめます。
走行中は普通のガラス、停車中はすりガラスになる仕組みが使われてます。
↑どのサイトにも書かれてないので書いとく。
(どういうことなのか、「訳が分からないよ。」)
お偉いさん方が長崎新幹線を作りたがっている理由の1つがこれ。
ってことです。この885系電車は制御振り子式車両で、カーブに差し掛かると車体を2度程度傾けて乗り心地を向上、通過速度も上がるようにしていますが、それでもこの区間は80~90km/hくらいしか出せない、厳しい速度制限の続く区間を通ります。
これは長崎本線の歴史が古いことにも関係しています。どうしても昔の建設技術では、大きな山を直線的に貫くトンネルを作るにはかなりの難工事、大掛かりになってしまいますから、古くから存在する路線は谷間か、川沿い、海岸沿いを走るのです。
この区間も例外ではないです。干拓で有名な有明海沿いにくねくねと進んでいきます。
6両編成の列車がくねくねと進んでいくと、見晴らしのいいところで最後尾の車両が見えたり、先頭車両が見えたりします。こういう路線ならではの楽しみ方です。
くねくね。
長崎行きなら進行方向左側、博多行なら進行方向右側に、有明海の雄大な遠浅の海。
時間帯、季節によっては干潟が見えたりします。干拓で埋め立てたところも、時間帯によっては見えるかもしれません。堤防道路があるので、わかりやすいかもしれません。
また、諫早駅を出てすぐのあたりであれば、遠浅の海の後ろに雲仙普賢岳を眺めることができます。いろんな車窓を眺めてきましたが、これはかなり立派な景色です。
ここを抜けると肥前山口から再び高速区間になり、佐賀からは福岡に行く人々がかなり乗り込んできます。佐賀から博多は1時間くらいで行けちゃいます。
鳥栖からは鹿児島本線に入って、住宅地を高速で突っ切ると博多に到着です。
長崎からは2時間弱ほどの乗車時間でした。
博多では数分の乗り換え時間。今度は大分行きの特急ソニック5号に乗車。
え、同じ車両じゃんって???
そうなんです。特急かもめ、特急ソニックに使われる白い885系は共通運用が組まれていますw
内装も結構バラバラです。結構鉄分多いですよ。
左は先ほどの「かもめ」に使われた車両のデッキ。案内板にはソニックの表示。
右はこの「ソニック」に使われている客室の窓枠。「KAMOME」と書かれてますねw
要するに、「かもめ」用に作られた車両が「ソニック」の運用に、またその逆もしかりということですねwww
こういった違いにも目を向けてあげると面白かったりします。
885系のシートピッチについては触れてませんでしたね。
この列車の運用についた車両のシートは革張りではなくモケットの仕様(どうやら車両によって号車ごとに革張りだったりモケットだったりするらしい。座り心地はどちらもそんなに変わらない)でしたが、身長165cmの成人男性が目いっぱい足を伸ばしてもノビノビで、窮屈感のかけらもありません。
鹿児島本線の博多~小倉間は福岡都市圏の大動脈で、すごくたくさん列車が走ってます。途中停車駅での乗り降りも盛んです。
香椎、折尾の順に止まっていきますが、沿線もそこそこ住宅あり農地ありで、東京近郊の平野部を走ってるような感覚です。
通勤の方々も、JR九州の特急は乗り心地もいいし、早くて素晴らしいので乗り換えるのも手ですよ
北九州市に入ると、次第に工場や物流センターが増えてきます。
小学校でも習いますよね。北九州工業地域(地帯)です。
近年の工業出荷額が落ちてきていることで有名ですが、それでも九州の産業を支えてきたところ。いろんな工場が動いているし、色んな仕事があるようです。
どうやら最近ではダイハツなど、トヨタ自動車関係の工場や、鉄鋼系の産業が主流のようです。八幡製鉄所おそるべしです。
黒崎。工場が見えます。
博多から1時間弱ほどで北九州市の小倉に到着です。
北九州第一の都市で、新幹線も止まります。
中途半端ですが、尺が長すぎるので今回はここまで。
885系白い特急型電車ですが、デザインもカッコいいし、設備も素晴らしく車内も快適。某鉄道系Youtuberさんは885系の乗り心地を好かないようですが、僕個人の感想としてはかなりいいと思いました。僕も色んな特急列車に乗ってきましたが、885系は横揺れが少ないので、気持ち悪くなる振動は少ないかなと感じました。
この車両なんと、初期に製造されたものだと登場から今年で20年になるということですが、そんなことは言われるまで気づかないくらい綺麗な列車です。
是非乗ってみてほしいです。今回はしののめオススメ列車のご紹介、
鹿児島本線、日豊本線、博多~大分間の特急「白いソニック」でした。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
(終)
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船に乗ったり、飛行機に乗ったりもしてます。