【定期運用なし。ニートレイン。】215系、平成の世に翻弄され続けた近郊型電車に乗った。湘南ライナー15号
こんにちは。彗星の如く現れたスターの原石……しののめです。(星街すいせいさんごめんなさい)
今週もようやく週末ということでブログを書かせてもらってるわけなんですが、まぁ最近は1週間が早いのなんの。
月曜日はお休みでしたので、ちゃちゃっとブログも更新させていただきましたが、火曜日はどうしても外せない用事があり日帰りで東京に行きまして、水木金はいつも通り学校ということで。めちゃくちゃ大変でしたw主に体力的に。
出張って大変ですよね~。。
特にそれに関してブログに画像上げるとか、そういったことは一切考えてなかったので久々に飛行機の中でゆっくり寝たり勉強したりといった過ごし方をしましたが、やっぱりB787型機って快適ですね~。。エンジンの騒音も少ないし、キャビン内圧も高めだし、湿度もまぁまぁいい感じなので人にやさしいです。素敵な飛行機ですね~。
ということがありましたw
余談はさておき、今回は電車でございます。
一応記事としてご紹介はしますが、先月のダイヤ改正で廃止になってしまった列車を取り上げるので、現在は乗ることができない旨、ご了承くださいまし。
4か月前、とある平日夜の東京、品川駅からスタートです。
22時ちょうど、京浜急行の品川駅に降り立つと
ウィング号が人乗せてました。定員制列車なので、一番後ろから乗ってもらう形をとってましたね。乗車駅でウィング号の改札をしていく方式なんでしょうが、ホームでずっと改札してる車掌さんが寒そうでした(^^;
JRの乗り換え改札からJRの改札内に入りまして、東海道線(下り、横浜・小田原方面)のホームに来ました。
大体中ほどでしょうか、今回のターゲットがありました。
平日、湘南ライナーに乗ろうと思って来ることが全くなかったので初見でした。今どうなってるかはわからないです。特急券売機になってるんでしょうか。
一番左の券売機に近づいて、520円を投入、一枚の乗車整理券が出てきました。残り席はまだまだたくさんあるので問題なさそうです。
というわけで、今回は湘南ライナーに乗ります。
廃止時には少し荒れた湘南ライナーですが、説明すると時代は1980年代にまでさかのぼります。通勤ラッシュを何とかしようと、私鉄各社はラッシュ時間帯に必ず座れる特急列車を設定していましたが、それをなんとかマネできないかと頭をひねった国鉄は、定員制、特別料金の快速列車(ホームライナー)を設定することにしました。
1984年に宇都宮、高崎、総武快速線系統に設定したところ、国鉄の予想以上に好調であったため、1986年、東海道線にも通勤用ホームライナーを設定することになり、それが湘南ライナーでした。ニーズに合わせて様々増え続け、新宿発着になるものや、貨物線経由での運転で、横浜駅をそもそも経由しない列車も設定されています。
登場当時から驚かれたのは、それまで全ての列車が停車していた横浜駅を、湘南ライナーは通過としたことでした。利用者を「東京まで30分以上かかるところから乗る人」と絞ることで、遠距離通勤に役立たせようとしたのでしょうか。のちに、東海道線は特別快速にも横浜駅を通過する列車が出てくるようになります。
使用車両は185系15両で850席分を確保していました。
しかしながら、座って通勤できるし、痛勤しなくていいということで、ホームライナーは人気列車に。ライナー整理券は完売になるし、座席は不足するわで、車両を何とかしないといけなくなってきます。
そこで1992年、民営化してJRとなったJR東は、ホームライナーの輸送力増強用車両、215系を4本製造、順次ホームライナーに充当させました。
215系がやってきました。乗車駅と降車駅が決まっており、品川では降車できないようにするため、駅員が列車のドアを手動で開けて、乗客の整理券を一枚一枚確認する作業を行っていました。
インパクトのあるこの車両は、両先頭車両以外はすべて二階建て構造とした10両編成で、1000人分の乗車定員を確保しました。
車両の構造は211系の二階建てグリーン車を基本とした設計で、走行機器類や足回りも211系に準じたものになっています。最高速度は120km/h。
新しそうに見えて、基本的な設計は国鉄末期と同じなんですね。
整理券を見せて乗り込んでみます。
今回乗車したのは先頭車両なので1階席がありませんが、2両目以降はほかの2階建てクリーン車両と同じで、出入り口付近の階段で1階と2階に別れるような形になっています。
座席に来てみます。
座席は乗客を限界まで詰め込むため、すべて固定式、リクライニング不可のボックスシートです。フランス、コンパン社製の座席で、ピッチは1460mmということで、若干狭さを感じました。
向かいに人が来ると、膝が当たるかもしれません
座席からの眺めはこんな感じ。
2階建て車両ならではの圧迫感は無く、開放感があって過ごしやすい車内になっています。
デッキと客席が仕切り扉で区切られてないからかもしれません。
元々、専ら東海道線用に作られた車両なので、耐寒設備はついていないようです。
間接照明なんかも採用しちゃって、若干バブリーな感じも…
トイレ付き車両もあるので、長時間運用もそこそここなせる車だということもわかりました。
列車は211系から引き継いだ持ち前の高速性能もあってか、順調に飛ばしていきます。
横浜を通過。
戸塚を通過。
品川を出発して最初の停車駅、大船に到着。
所要時間はここまで35分ほどだったかと思います。
やはり停車しないことは直接スピードに関わってくるもので、かなり速かったです。
通勤に湘南ライナーをはじめとしたホームライナーが人気だった理由も何となくうかがえました。
コロナで通勤客が減ったこともあり、僕が乗ったときは割と空いていましたが、(それでもボックスが丸ごと空いている座席は無かった)間違いなく、東海道線の通勤需要をうまく拾って貢献してきた列車でした。
3月の改正をもって、新しく全車指定席の特急「湘南」となって、使用車両も変わった当列車ですが、実質的な大幅値上げとなっていて、疑問の声も多いです。
えきねっとのチケットレスサービスを利用すれば期間限定で、特急料金720円で乗れるんだけど、ちゃんと告知されてないし営業努力どこ行ったん…?
また、湘南ライナーの運転区間は東京ー小田原で、小田原からの通勤客も上手く拾えていたわけですが、(実際小田原から乗ったり、小田原まで乗る人がどの程度いたかは不明)特急になると従来の倍の値段を取られることになり、東海道新幹線を利用して東京まで通勤する方が安いので、そちらに流れた人も少なくないと思いますし、新宿からの方はJRよりも小田急ロマンスカーが安くて便利でしょう。藤沢にもロマンスカー行きますし。
215系についてですが、取材当時は定期運用として、湘南ライナーに加えて、土休日の臨時列車、新宿ー小淵沢間のホリデー快速がありました。
こちらもそこそこ人が乗っている列車でしたが、3月のダイヤ改正をもって廃止。215系は定期運用を失ったまま国府津車両センターにいる状態です。
時期未定としながらも、185系と合わせて順次廃車となる方針だそうです。
30年程度でしたが、215系、よく頑張りました。お疲れさま。
(終)
【余談】シンカンセンスゴクカタイアイス、食べたいなぁ…
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