しののめ 旅行・音ゲーマニア見聞録

鉄道や飛行機の乗車・搭乗記録や、音ゲーについて語っていきたいです。

飛行機って燃料めっちゃ使うんでしょ?!?!燃料についてちょこっと教えてほしい人向け~燃料系統と主翼の関係~

どうもこんにちは。しののめです。

最近チョコを食べすぎなのか、心なしかニキビが増えた気がします。元々甘党で日常的に甘いものから手が離れないので、なんだかなぁですね。

先週着陸装置の仕組みについて表面をなぞるようにス~~っと解説しましたが、どうなんでしょ。航空ファンの方々少しは目を通してもらえてたら嬉しいです。

 

 

さて、なんだかんだでご好評をいただけたようなので、今回も飛行機のお話しますね。

何にしようかなーとネタを探してからいつも書いてるんですが、今回はたまたま思いついたので、飛行機の燃料周りのことについて少し書こうと思います。

 

※例のことながら今回もかなり脚色して書きますね。

 

さて、皆さんが普段乗ってる旅客機、JALだのANAだの乗ってますよね?

その飛行機の燃料ってズバリ何だと思います??

まぁわかる方はわかりますよね。旅客機が積んでるエンジンはジェットエンジンです。

 

 

そう、ジェット燃料ですね

まぁジェット燃料にもケロシン系とワイドカット系ありますが、今回はケロシン系をジェット燃料と呼びます

 

ジェット燃料ってなんだ?って考えたことあります??成田空港行くとタンクローリーに書いてあるのを中学二年生の時に見ちゃって、ビックリした記憶があります。

ジェット燃料(灯油)と。

 

知ってる方は知ってると思いますが、旅客機のジェット燃料はケロシンと言って、非常に灯油に近い成分で構成されてる燃料なんですね。もうほぼ灯油ですよ。灯油を燃料タンクに満載して旅客機は飛んでいるというお話でした。

旅客機の給油作業を見てみましょう。


空港地上係員の仕事〜給油準備作業

余談ですが、この動画だと地下タンクからこのポンプ車でくみ上げて給油してますね。

タンクがくっついてるタンクローリーを使うこともありますよ。

それから、の給油作業、手順は毎回決まってまして、

タンクローリーを接地(

②飛行機を接地(

タンクローリーと飛行機をワイヤで繋ぐ

④給油ノズルを繋げる

といった具合です。静電気が点火原となって、急に燃えるかもしれないからです。

飛行機にとって静電気とは切っても切れない関係なので、大変なんですよ。

余談でした。

 

さて戻ります。僕はよく、飛行機が1フライトでどのくらいの燃料を使うかという話をTwitterでするんですが、みんな大好きB777さんで最大17万リットル積んでいます。おおよそドラム缶で850本分ですね。

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みんな大好きB777(-200)

【撮影:えすかるご氏 @RJAF_Base2157】

しかし、絞られたボディの中のどこにそんな燃料を積むスペースがあるのかと、思った事無いですかね???

飛行機の胴体は上部にお客さんを満載、下部は皆さんが旅行や出張に使う荷物を入れたスーツケースやお土産、航空貨物で満載です。

 

 

 

 

 

 

 

答えはごく単純です。航空ファンの皆さんは声を合わせて言いましょうね

はい、主翼の中ですね。

胴体下部も燃料タンクとしているA340とか、多分B777もERとかあるけどその辺は割愛

 

主翼って実は薄っぺらいように見えて全然そんなことないんです。

主翼構造はトーションボックス構造と言って、箱のような構造をしています。

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主翼を翼端方向から翼根本方向を断面的に見た図です。矢印の方向が飛行する方向です。

まず前桁と後桁の2本の骨組みを置き、その間にリブと呼ばれる成形材を組み込みます。実際のリブは軽量化のため、穴がたくさんあけられています。これを外板でぐるっと包んだような感じ。(ストリンガは省略)

工業高校など出ている鋭い方はすでに分かったかもしれません。主翼セミモノコック構造なんです。

航空機において標準的な構造です。まぁ、セミモノコック構造について語ると、こちらも記事が一つできてしまうので、またの機会に。

先ほどトーションボックス構造と申し上げましたが、その名の通り大きな箱が出来上がりましたね?そうなんです。

旅客機は主翼にある箱のような構造をそのまま燃料タンクとして利用しています。

これはB767主翼タンクの概要図です。

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赤い下線を引いてあるのが、FRONT SPAR(前桁)、REAR SPAR(後桁)です。それらに囲まれたところ、縦線がリブになります。色付きの部分が燃料タンクになります。翼根本から翼端方向にかけて、ほとんどの部分がタンクになっていることがお分かりいただけたでしょうか???

左上の方に乗っている図、こちらは燃料タンク内部です。

茶色くなっている部分がたくさんありますよね。リベットやボルト穴から燃料が漏れないないように、シール材で密閉してあります。

 

また上で説明したジェット燃料、当然気温によって熱膨張もするので、タンク容量はそういったところまで考えられて作られているんですよ~(^^♪

満タンにした状態で、タンクに2パーセントの空き容量が無いといけないことになっています。ちゃんと法律で決まっているんですよ。

 

主翼に燃料タンクを設ける理由は、飛行中機体にかかる物理的な力にも大きな理由があるのですが、それについては機体構造について詳しくお話しするときでいいかなと思うので、それについては割愛させていただきます。

 

そんなとっても大切な主翼を運搬する飛行機、ドリームリフターについての動画を見て、今回はおしまいにしましょう。

ありがとうございました。


【主翼を運ぶ飛行機】ドリームリフターをご紹介