【新十津川】18きっぷを使い切ってJR北海道の赤字でヤバいところに乗りに行こう その1【19秋留萌1】
こんにちは。檸檬堂サワーが美味しすぎて止まらないしののめです。
オススメしとくので飲んでみてください。
人気で生産が追い付かず、1月後半まで出荷が止まっちゃうみたいなんで、買いだめなら今のうちかも。。。。
さて、今回は昨年秋に行った、18きっぷ使いきり鉄道旅行の記事になります。
まだ秋かよって感じがするかもですが、タイミングとしてはぴったりだと思いましたので、ここらで上げさせていただきます。
9月某日、快活クラブ札幌駅南口店
前日の夕方に札幌入りし、アニメ映画を見倒してその翌日でした。
快活クラブの朝ごはんはトーストとフライドポテトですが、マーガリンを塗ったトーストにフライドポテトを挟むといい感じです。アイスクリームも朝から食べられますw
まぁそんなこんなで、札幌駅から札沼線(学園都市線)の普通列車、石狩当別行きに乗車
Uシート付の普通列車は、Uシートにも普通料金のみで乗車できるので、お得編成でした(^^)
学園都市って言うくらいだったので、ある程度家あるのかなと思いましたが、札幌近郊だけでした。
すーぐにこんな感じ。石狩平野の標準的な風景です。
一時間かそこらで、石狩当別に到着。
ここからは札沼線一番の目玉区間、石狩当別~新十津川間に入ります。
なんとこの札沼線、石狩当別の次、北海道医療大学駅から北側は、列車が1日当たり1往復しか走っていません。
要するに、列車は1日1度来る!♪状態なわけです。
何のために動かしてんだ
違う
石狩月形駅では、1日1度の列車交換です。
撮影するオタクを撮影しました。
数十年後にこの画像出したら絶対プレミア付くで
この駅では20分近く止まっていたので暇を持て余しましたが、交換を終えると出発です。
ここからは本当に田舎極めます。何もないです。クマしか乗り降りしないんじゃないかなぁ。
駅舎があるのはまだマシな方かも
なにこの。台あるので、その上から乗ってくださいみたいな。
誰か乗り降りしてるんでしょうか。当然、僕らの列車でも乗り降りは0でした。
列車の混雑で座れなかったので少し疲れましたが、札沼線の現在の終着、新十津川に到着です。
この駅、ずいぶん前から「列車が1本しか来ない駅」として有名だったのですが、現在ではすっかり観光スポットになっていました。
札沼線の北海道医療大学~新十津川間は、すでに廃線になることが決定されていて、列車がこの駅にやってくるのも今年(2020)の5月まで。
廃線が決まってからは乗り降りする人も多いみたいです。
日によっては10人とかありますけど汗
この先は当然ですが、車止めになっています。
昔は留萌本線まで繋がっていました。
それについては下で。
さて、近くの新十津川村役場から路線バスで滝川駅へ向かいます。所要時間は15分ほど。
料金もそこまでかからないので、新十津川駅に行くときは片道をバスにして、函館本線経由にするのが賢いと思います。
滝川駅からは普通列車も全くなかったので、仕方なく1区間だけ特急に乗ります。
JR北海道の特急に初めて乗る機会がこんなところでできました(*'ω'*)
これなら長時間乗っても疲れなさそうですね。
特急カムイ・ライラックは、札幌~旭川を結ぶ特急です。快適なのでいつか乗り通してみようと思います。
北海道といえばこの赤帯の気動車というイメージがあったので、初めて乗れてうれしいとは思いましたが、この路線で北海道のヤバさを知ることになります。
北一已駅。読めない。駅舎大丈夫ですかね。。当然のように木造だし、手入れされてるのか???
先ほど紹介した新十津川駅の車止めの先は、ここにつながっていたのでした。
接続駅だったためか、駅舎も多少しっかりした作りです。
新十津川~石狩沼田の廃線は1972年のこと。もう半世紀前のことです。
駅構内はやたら広く、赤レンガ倉庫なんかも残ってましたが、向かい側のホームの線路は当然のように撤去されており、当時の面影をほとんどうかがい知ることはできませんでした。
どうやら廃線跡は道路や田んぼになっているらしく、歩くことは可能なようですね。
http://www.hotetu.net/haisen/Hokkaido/150920satusyousenhaishikukan.html
北海道での廃線歩きは、登山装備で、ヒグマに十分注意して行ってください。
また、携帯がつながらない場所も多く存在します。
十分注意しましたからね。万が一のことになっても責任は負いかねます。
こ れ は ひ ど い
ホームが木の板つなぎ合わせただけですね。なんだこりゃ。
昔、ドラマの撮影に使われたそうで、その時の看板が残ってます。昭和な感じが味わえます。。。。が、なんか人形がこっち向いてるし不気味ですね。
少し寂しい感じですね。それもそのはず。
乗降客数(1日当たり、JR北海道調べ)は
1981年:18人
1992年:4人
2011~2015年:1人以下
ここから数えるのをやめてしまったようです。
これが意味しているのは、「集落の消滅」です。
Twitterにも峠下駅の変わり果て様を記録したツイートが上がっていましたが、探しても出てこなかった( ;∀;)
昔は小学校もあったようなのですが。。。なにやら物寂しい雰囲気が漂っています。
この寂れた看板も、四半世紀の変わりようを見て、何を思うんでしょうか。。
この留萌本線、豪雪地帯ということもあり、毎年冬になると当たり前のように運休や遅れが発生しているようです。また日常の利用者も極端に少なく、つい最近に留萌~増毛間を廃線にしたばかりなのに、JR北海道がまとめた「当社単独では維持するのが困難な線区」トップ3にランクインしてしまいました。
https://www.jrhokkaido.co.jp/pdf/161215-5.pdf
https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf
これではまた廃線の危機ですね。どうやらJR北海道としても留萌本線はやめたがっているのが現状らしく。
主な理由としては
・除雪費用が大きすぎる
・老朽化した設備だらけで、メンテナンスに莫大な費用が掛かる←大正時代に作られた橋をいまだに使っているよう汗
・沿線に高規格国道が完成。利用客が少なすぎて上の2つを補えない
だそうです。まぁ、沿線集落が無くなったりしている現状を踏まえれば、そう考えられても仕方ないですよね。国道を走るバスの方が速くて便利だと思います。
北海道の公共交通が、少子高齢化によって崩れていく真っ最中であることを直視してしまい、いろいろ考えながら列車に乗っていました。
すでに廃線にされている車止めの向こう側が、何かを語りかけてくるようでした。
次回へ続く